ぼんやりと陰った鈍色の瞳に映ったのは、

力強く羽ばたく忘れ難き古竜の姿と、その背に跨り剣を翳す者。

陽光に縁取られた影が真っ直ぐ此方に向かってくる。


賢者と崇められた男の薄い唇が微かに歪んだ。





(ようこそ、若き英雄よ。君が次の犠牲者というわけか!)




Turn the page---->>>